• 2010年1回戦 三重 6x-5 今治西

2010年1回戦 三重 6x-5 今治西


第82回センバツ高校野球大会
1回戦 今治西vs三重
平成22年3月26日 甲子園球場

今治西 300 002 000 0 =5
三 重 110 020 100 1x =6
(延長10回サヨナラ)

[今] 日野玲央奈、佐々木裕弥、日野、林正也、日野-見乗健人
[三] 増田大樹-加藤匠馬
[本]
[三]
[二] 武内純平(今)地主和真、松田渉吾(三)

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コメント:2件 

  1. ほそぶち より:

    三重高校おめでとう!

  2. 八反誠 より:

     三重(三重)がサヨナラで、八強入りした1992年(平4)以来18年ぶりのセンバツ1勝を挙げた。延長10回に7番加藤匠馬捕手(3年)が右前にサヨナラ打を放ち、今治西(愛媛)に勝利。チーム一丸で3月末で定年退職する稲葉良也部長(60)へ白星を贈った。

     加藤のバットが乱戦に決着をつけた。延長10回裏。2死一三塁の好機で打席に向かう7番加藤は、8番エース増田から耳打ちされた。「『お前が決めて来い!』って言われた。絶対に自分が決めてやろうと思った」。うまくおっつけて右前に運び、自慢の右腕でガッツポーズ。仲間にもみくちゃにされた後、18年ぶり春1勝を祝う校歌を歌い上げた。

     打のヒーローは守備でも貢献した。遠投118メートルの強肩で3度盗塁を刺した。すべて二塁へのストライク送球。新チーム結成後、公式戦はこれが8試合目だが「1度も走られたことがありません」。プロでも捕球から二塁に送球が届くまでのタイムは2秒以内が目安とされているが、加藤は1・8秒。左腕増田が「ボクがけん制せず、走ってもらった方が楽。アウトの確率が高いから」と絶対の信頼を寄せる肩でも魅せた。

     どうしても勝ちたい理由があった。ベンチに入った稲葉部長が3月末に定年退職する。三重がセンバツ初出場した66年には選手で、その後中京大を経て母校に英語教諭として赴任し監督、部長、副部長、コーチを歴任した同校野球部の象徴的存在だ。加藤ら3年生は1、2年時に学年主任としても世話になった。加藤は「絶対に稲葉先生と校歌が歌いたかった。一緒に歌えて良かった」と笑った。

     最高のプレゼントを贈られた稲葉部長も笑顔だった。ただ、注文も忘れなかった。前回勝利を挙げた18年前も部長を務め8強入りした。当時準々決勝で行く手を阻まれたのが、2回戦の相手に決まった帝京。「借りがあるんですよね」と同部長。勝ち続ける限り、ベンチでともに戦える。リクエストを伝え聞いた加藤らは、さらなる勝利を誓った。

2010年1回戦 三重 6x-5 今治西
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